失敗が起こらない事を前提としたシステムから失敗がおこる事を前提としたシステムへ転換を

城繁幸さんのブログに、「真の再チャレンジ可能な社会とは、失敗を前提に設計された社会のことだ。」といい事が書いてあったので関連記事を。


英会話、ミス気にせずに=正確さ優先から転換−高校の新指導要領で・文科省
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2009090600086

これはいい話だね。人間は失敗するものだよ。失敗を恐れていては何事も上達しない。日本経済がいい例だ。

Failure Offers Lessons Japan Would Rather Forget
http://www.nytimes.com/2009/09/06/weekinreview/06goodman.html?_r=1&scp=2&sq=japan&st=cse

日本という国は失敗を前提としないシステム作りのために非常に非効率になっている。ゾンビ企業は生き残るし、社員は斜陽な企業にしがみつこうとするし、英会話は上達しないし、運転手はあわてすぎて線路から脱線してしまう。アメリカを見ると失敗を前提にした国づくりが行われているのがわかる。起業してもリスクは少ないし、日本のセンター試験に相当する試験は何回でも受験可。卒業後、世界放浪の旅をしてから就職活動しても全く不利ではない。30代や40代から大学へ通う人もいる。失敗を恐れないために大胆な行動ができる。日本が今必要なのは解雇されても、再チャレンジできるシステムの構築や派遣社員からでも正社員に簡単になれるシステムの構築なのではないか?失敗から学ばなければ、失敗はただの失敗に終わるであろう。そしてまた何度でも同じ失敗を繰り返す可能性がある。派遣を規制したり、解雇を規制するのは非効率になるだけで何も生まない。